DISCOGRAPHY

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1.東風

だし.jpg
作詞:青谷明日香 作曲:青谷明日香 編曲:minjah

私ゃ 赤い太陽を背中に背負って
一二三、一二三と鍬を振り下ろす

私ゃ 生涯この畑が舞台
まめだらけ
ささくれだらけの手で

私ゃ 生涯鍬を振り下ろす
まめだらけ ささくれだらけの手で

冷ややかに嘆くよりも
大蛇のような墓標を立ててやろうか

東風は吹く
赤い太陽を切って
東風は吹いた
しゃがれた頭の中に


私ゃ 赤い太陽を背中に背負って
握りしめるはずの 鍬を投げ捨てて

私ゃ 灯りのある方へと向かった
まめだらけ
ささくれだらけの手をふって


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ある日、旅番組を見ていた所、アフリカあたりで沢山の木の枝を背負った女の人たちが荒野をあるいていた。リポーターらしき人物が車を降りてその集団に話しかける。
「何をしているんですか?」
「木の枝を運んでいるの。」
「どこまで運ぶんですか?」
「村まで。朝取りに行って、村に帰るのは晩になってしまう。毎日毎日、死ぬまで同じことを繰り返すのよ。」

私はその映像をみて静かな衝撃を受けた。ここ日本とはあまりに違う人生の選択の狭さ。
その女の人たちが、枝を取りにではなく街へ向かうことは許されるのか。
私たちの中にある数多くの選択肢。何気なく選んでいる物事は、実は重みがあるのではないか。
忘れてはいまいか。
そんな質問が頭を駆け巡った。
そしてこの曲ができた。

舞台はある農村。女は毎日鍬を振り下ろして畑を耕す。
ここでしか自分というものを表現できまい、と思い込んで。
そこに東の街からやってきた風が吹いた。都会からの旨味がある風。
女は気づいた。自分には他の道を選ぶこともできるのではないか、と。
女は決意した。それまでの自分を捨てて、ゆっくり、ゆっくりと歩き出した。(青谷明日香)


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2.遠雷

えんらい.jpg
作曲:JAGUAR 作詞:青谷明日香 編曲:minjah


煙をのぼらせて見た 
瀬戸際の狼煙(のろし)は 君に届くことなく
雷雲に流される
おしかかる 抜け出せない 夜が来る

こぶしをにぎりしめ、見た
遠くなるイカヅチは
どこかで聞こえる 祭りの音に負けてゆく
おしかかる 山の端の 夕焼けと共に

悲しみは遠くなって いつか美しくなるもの
米俵 枕にして 夜毎 大海原を夢見・・・

夜毎、大海原を夢見
悲しみは いつか 遠くなって
美しく、美しくなる

夜毎、杯を交わし
寂しさは いつか 消えていって
懐かしく、懐かしくなる

どじぇねども ねねねば
どじぇねども ねねねば


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ジャガーさんが「遠雷という曲を作った」「強い人が離れて行く感じ、強い人を雷に見立てている感じ」と
曲を持って来てくれた。それに沿ってイメージを膨らませてできた詞。

舞台は山里。ここで無い何処か。時代は、敢えて言うなら江戸時代?日本が鎖国をしていた頃と御考え下さい。
その里から、主人公の中で強い存在だった人が出て行ってしまう。
どんどん遠くなるその人の背中を拳を握りしめて見つめ、合図をするがその人は気付かない。
それからというものの、夜は寂しさと悲しさで押しつぶされそうになる毎日。
だが1年経ち、2年経つうちにその思いは次第に薄れてくる。
そればかりか見た事のない大海原までも夢見るようになった。
感情が思い出へと移って行ったからだ。

「東風」が田舎を出て行った人の歌であるのに対し、「遠雷」は出て行かれた人の歌なのかなと思う。

最後の「とじぇねどもねねねば」という言葉は
秋田弁で「寂しいけれど寝ないといけない」という意味。(青谷明日香)

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3.route

route.jpg
作詞:青谷明日香 作曲:青谷明日香 編曲:minjah


ひとりぼっちの 月の下で
影に隠れて 泪を流す
次の 矢印を 決めるには
まだ 子供すぎる 気がする


いつも いつの日も
古き良き 老いぼれたドアに手をのばす
後ろをふりかえる 心は
春の 夢の中へ 置いていこう

こごえる 君に
何も言えない 悔しさ
「いつか」だけを信じて
遠くへ行く 君に

夏のはじまりの うれしさのような
未来を夢見てた
長い夜の 狭間の中で
無くしたものに 飢えながら


道はない けれども
見上げるものは あるじゃない
仰ぐ力 くらいなら
分けてあげるよ


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この曲は大学3年生の時にできた曲。周りには就職活動で悩んでいるひとだらけ。みんな自分のこれからを決めるために必死になっていた。
私は友人達が進路を決め、それに安堵することを願っていた。だが、それぞれ散り散りになってしまうことに寂しさを抱いていた。
友人達は苦しみ、しくしく泣いていたりした。私はその苦しみを共有することはできなかった。なぜならみんな近くにいて欲しかったから。そしてこのまま笑って過ごしていたかった。
そして、そんな自分が悔しかった。友人達に励ましの一言もかけてやれない自分に。
せめて空を仰ぐ力でも分けてあげられれば、と思ってこの曲が生まれた。(青谷明日香)


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4.寒空と蜜柑の木

寒空と.jpg
作曲:minjah 作詞:青谷明日香 編曲:minjah


夜毎 夜毎
カラスの寝床を 探し歩いては
案山子に 邪魔されて
気付けば 夜は明ける


妖しげな 路地裏から
覗いてる 七福神に
危うく 足をとめようとする
心は どこへ向かっている


笑え私を
寒空と蜜柑の木
笑え私を
寒空と蜜柑の木


夜毎 夜毎
安らげる寝床 なんて
無いんじゃないかって
気付いても 飛び出すわけでもなく
その足音を 怖がるだけ


絶望の縁で フラリ フラリ
しているようで
心は どこか ふざけている
狐の嫁入り を 促すような
頭の中


笑え私を
寒空と蜜柑の木
笑え私を
寒空と蜜柑の木


答えは どこか ひしめきあっているのだろうけど
「ここにいるよ」と 教えてくれないから
もがき続ける…


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どうしようもないとき。安らぐ場所がどこにもないとき。
被害妄想が加速してしまうとき。
綺麗なはずの夜空はぐるぐると回転する。
そんな気の狂い始めた女の「ひらきなおり」歌。

凍える冬に、気が狂って彷徨うにはさぞ寒かろう。
道端に生えた木をただの木ではなく「蜜柑の木」としたのは、せめてもの女へのプレゼント。
まるまると熟れた蜜柑は木枯らしにゆれる。(青谷明日香)


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5.ずっころばし

作詞:青谷明日香 作曲:JAGUER 編曲:minjah

頭上には同じ 青
互いに呼吸していたにすぎない 二人
地べたから見上げた 2階に居る
君をただ 呼び止めたかった


アメカゼケチラセミナミカゼ
ソヨカゼマチワベウタウタエ
ころり転がる 軽快な日々
長い 髪は 長くなって


ふと気付けば
柔らかい 白の陽射し
君の 手が 頬に触れた
夢を見て 起きた 春の日


眼前に現れた
長細い先が 見えない吊り橋
渡りきるその直前に
くずれ落ち 川に 流されるだろう


アメカゼケチラセミナミカゼ
ソヨカゼマチワベウタウタエ
恐る恐る 踏み出す足は
転がり出してきた

さみしささえ
口にしなければ
君の胸に
私の魂が 宿ることもないだろう


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恋というものは実に残酷で、昼ドラにありがちな「恋をしてはいけない人」に恋をしてしまうと恐ろしいほどの闇におそわれたりする。しかしそんな中でも淡い期待を抱いてしまう、恋とはそういうもの。
「ずっころばし」の主人公は、恋をしているが想いを伝えられず、しかし気持ちだけが先走りして前につんのめってしまっている状態だ。
建物の2Fに好きな人がいて、主人公は外からその人のことを見ている。
自分に気づいてくれ、と切に願いながら。しかしその人は、主人公に気づきもせず、他愛ない話をして笑っている。
主人公は自分の中にある寂しさを伝えたいと思っているが、それを伝えると自分の周りの環境が崩れてしまうということを知っている。
長い橋があり、覚悟をしてその橋に挑んだところで途中で崩れ去ってしまうのは知っている。
しかし、本当は曇りを切り開いて手を差し伸べてくれることを待ち望んでいる。そんな曲。(青谷明日香)

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6.ラスタライズ

ラスタライズ.jpg
作曲:青谷明日香 作詞:青谷明日香 編曲:minjah

雑木林 奏でる
オーケストラ
天気予報の
ラジオの音と共に


色あせた
あの日の畳の色
気の合う仲間と
ずっとdrinking Beer
したいのに


吹き出す汗が
気だるい午後の 土手をにじませる
重い足どり ペダル止め
水を 飲みほし
時折かすかに 風が吹けば
何かをせずには いられないのに


太陽は僕を後ろから追いかけて
夏は僕をひどく孤独にさせる
熱い熱い
血潮がたぎれば
頭の中に浮かぶ
夏の道


語りつくせぬことを
語り合った夜を
つきあいきれぬ人に
つきあった夜を


愚痴をこぼし
あたためた宝物
頭によぎれば
何かをせずにはいられないのに


悪態をつきながら
恋焦がれるように
夏は僕をどこか置き去りにする
熱い熱い
血潮の行方は
あの日の空の
眩しさへ向かう

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「ラスタライズ」とは、点と点で描かれた絵をひとつの絵にするといったパソコン用語らしい。

夏のじりじり暑い日に自転車を走らせると、記憶の断片がひとつになって鮮やかに思い出す事がある。
真夏に仲間で集まってわいわいした事。
悩みを共有しあった事。
ふわっと広がった記憶の情景は、寂しさを運んでくる。
でもその寂しさはすぐ消える。

夏の暑い日に闘志をみなぎらせていたとある日、一瞬の寂しさが舞い込んで来たのでこの気持ちは何だろうと思って「ラスタライズ」を作った。(青谷明日香)

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7.コスタリカ

コスタリカ.jpg
作曲:青谷明日香 作詞:青谷明日香 編曲:minjah

七番目の角を曲がれば
夜もすがら賑わうバーがある
顔ぶれは毎晩同じ
そのドアを開ける潔さは出ない


スピーカーからアナログリズムが流れれば
日々の小さな幸せを忘れて

見たことも無い朝焼けを見たくなる
見たことも無い夕焼けを見たくなる

海辺の街に吹く乾いた風
肌にたどりついた「確か」なもの
耳元に漂うかすれた声
鼓膜を余計に震わせる

スピーカーからアナログリズムが消えれば
日々の小さな幸せが欲しくて

見たことも無い朝焼けを見たくなる
見たことも無い夕焼けを見たくなる
導き始めた 七番目の角まで
導き始めた 七番目の角まで


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近所にいつも常連さんばかりで賑わっている食堂兼居酒屋のようなお店がある。
わいわいがやがや楽しそうで、自分がここに出入りできるようになったら毎日がもっと素敵になるんじゃないかなあ~などと思うがいつも横目で見て通過するばかり。
そのドアを開ける勇気がどうも出ないのだ。

海の向こうの音楽を聴いていると、見た事もない風景やシュチュエーションに遭遇してみたくなる。
でも、実は「幸せ」はそんな遠い所よりもすぐ近くにころがっているんじゃ…。例えば近所の店のドアを
開ける事から始まるような。
ふと、身近にあるモノを通り越して遠くばかり見ている自分に気付いた。
これじゃあやばい!消えないでこの思い!ってことでこの曲ができた。

その店のドアはついにこの間開けた。
でもまだ常連にはなっていない。(青谷明日香)

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8.商店街に吹くからっ風

作曲:青谷明日香 作詞:青谷明日香 編曲:minjah


街であの人を見かけたの
何か張り詰めた表情だった
その眼差しは遠くを見据え、
あの頃よりもまっすぐになってるみたい

私はあの家にはもう住んでいないの
寒さも暑さも感じない都会にいるの
その眼差しは迷いばかりで
ふわふわ漂う湯気みたい

昔に戻りたいなんて思わないけど
いつも今という時はみにくく見えてしまう
四角い窓から吐き出すため息は、いつか世界とつながれるかしら

昔あの人は「海の見える窓辺で、
草木を愛でながら静かに死にたい」と言った
その眼差しは遠くばかり見て
近くのあたしを見てくれなかった

昔に戻りたいなんて思わないけど
いつも今という時はつかまえられない
四角い窓から見える電車は
いつかあたしを連れ出してくれるかしら

昔に戻りたいなんて思わないけど
いつも今という時はみにくく見えてしまう
四角い窓から吐き出すため息は、いつか世界とつながれるかしら


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昔の男性を思い出して感傷深くなる秋の曲。なんとなく70'sを彷佛させます。
私はこのテの女は嫌いですね。そして「静かに死にたい」なんていう男もダメ男と見た。(自分で作っといてなんですが)
でもまあ、女性がより女々しくなるときってこういう瞬間なのかもしれません。
決して楽しくない思い出を思い出して、今の自分を見返ってしまう瞬間。

このテの女は大体自分のことを「あたし」と言うだろう、ということで「あたし」表記にしました。
木枯らしと銭湯の湯煙が舞う商店街に寂し気な女がぽつり。
ダメ男を偲ぶなんて、なんてあたしは落ちてるのかしら!という叫びの曲です。(青谷明日香)

9.長いピクニック

作曲:青谷明日香 作詞:青谷明日香 編曲:minjah


都会の小さな畑のそばで
半端な青さの空の下で
何かにすがるわけでもなく
汚れた靴で歩くわけでもなく
ひとりぼっちでいるよ

開かれた目の前の荒野には
何も道が無いことを知った
吹き荒ぶ風に吹かれながら
時々見える故郷への帰路に
襟を立てて歩いてた

空を飛ぶ鳥の泣き声も無く
雨にうたれる草花も無く
人の足音しか聞こえなく
傘の花しか無い中で生きてる
この事実が不思議だよ

木陰にのぞく稲荷社
誰もいない古びたバス停
こんもり山を一緒に駆けた
あなたの顔は淡い影

遠くに聞こえる電車の音に
耳をそばだててる私をわかって
ドアを開けたその先にあなたが笑っていたなら
一等星しか見えないこの空も許してしまうのに

室外機の音にのせて
ささやくように口ずさむよ
お月さんに届いたなら
あなたの顔を照らしてくれるかしら

遠くに聞こえる電車の音に
耳をそばだててる私をわかって
夕焼け色の団地の中を
わけもなく走ってる私をわかって
帰りたくても帰れないでいる
私が私を認めるまでの
長い長い ピクニックだから


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上京したての頃に作った曲。
四畳半の畳の上で、私の友だちはテレビだけだった。
ちょうど窓の外には小さな畑があって、窓から外を見下ろすと魂が抜けたようにぼんやりするのだった。夕焼けのオレンジ色に包まれながら、大学ノートを広げてこの詩を書いて、やっと魂を取り戻した気になった…記憶がある。
今だからこそ青臭いうたを歌うのも良いかもしれない、と思いタンスの中からひっぱりだした。
多少脚色し、minjah用にアレンジし直して現在に至る。(青谷明日香)

10.四方八方006-008.gif

作曲:青谷明日香 作詞:青谷明日香 編曲:minjah

むかしむかし、そのまたむかし
海の向こうで
国を追われて散り散りに
逃げた民がいるという

君はまるで頭上の空が
落ちてきてしまうように
現し身を哀れむけれど
比べたらハエのようだ

ああ、南の空は何だかはなやか
ああ、北の空は何だかさみしそう

四方八方 千夜一夜
選ぶ数は星の数
好きな向きへ歩いてみたら
体はひとつだから


君よ、空の明るさに
惑わされぬように
君よ、心の臓にまたたく
明るさに気づくように

ああ、西の空が拒んでたとしても
ああ、東の空が手招きしていても

四方八方 千夜一夜
選ぶ数は星の数
好きな向きへ歩いてみたら
体はひとつだから


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「みんなのうた」の歌本を読んでできた曲。みんなで歌えるようにとメローディラインを簡単に。
結果演歌みたいになってしまった。R&E(リズムアンド演歌)です。
舞台は盆地。時間は夜明け前。
周りを見渡すと大きな山や、川や平野などかあって、主人公は編み笠をかぶって旅立とうとしている。
さぁ、どっちに進もうか。
空は東西南北それぞれ違う色をしているけれど、
結局選ぶのは自分だ。という曲。
今自分の進むべき道を模索している人に捧げたい一曲です。(青谷明日香)

★★★Debut single 「minjah」
全国のタワーレコード、@TOWER.JPで発売中。





minjah1st.jpg
CONTENTS /

1.東風(ダシ)
2.遠雷
3.route


\1,000 / Now on sale!
ひぐらしレコード( HGRS-001)